シンデレラ物語(13)

シンデレラ物語

シンデレラ物語(13)

洗濯物を乾燥器に移して、乾燥スタート。

パパがシャレーのパーティに誘われたので、珍しくパパとアッシュの2人でお出かけ。
(義母も義姉達も屋外のパーティは嫌がるため)
昔はこうして、ママとパパとアッシュの3人でよく華やかな場へ行ったっけ…。
遠くない未来に、パパはこの日のことを何度も思い出すことになるんだろう。
これが親子2人の最後の思い出の日だということを。

帰宅したアッシュは、本の執筆をする。
もうアッシュには、この家での心残りは何もない。
ひたすら、この家を出る日まで資金を貯めるだけだ。

執筆の合間に洗濯。

そしてまた執筆。

洗濯物が乾いたので取り込み。

書き上がった本を執筆。

庭の雑草を取り除く。
もう庭の世話もこれが最後かな。

洗濯が終わった物を乾燥機に入れて乾かす。

また新しい本の執筆。

洗濯が終わったので、次は乾燥だ。

そしてまた執筆。
こんな短調な日々も、もうすぐ終わりを告げる。

壊れたシンクが放置されてたので、修理。
この家で、一体何度シンクを修理したことだろう。

シンクの修理をしたせいで、乾燥ができてなかった。
これから洗濯物を乾燥する。

リビングでは、相変わらず義姉が素っ裸になってるけど、
こんな正気でない家族とも、もうじきお別れだ。

ナイトクラブへ行く。
今日のアッシュには、ある決意がある。

親友のキングとは、少し前からラブラブだ。
家事や執筆に追われて、あまり会えてはいなかったけど。

深呼吸してから、アッシュはキングにプロポーズした。

キングは喜んでOKしてくれた。
キングは名前の通り、この世界の一等地に大きな城を構えてはいるが、
代々続くような名家のシムではない。
彼もかなりの努力で成り上がったクチだ。
なので、自分以上に努力家なアッシュを尊敬すらしている。

実のところ、元々名家だったのはアッシュの方だ。
でも妻を亡くしたアッシュの父が、後妻を迎えた時から転落し始め、
今はもう名家の面影すらないが。
なので、元は名家の令嬢アッシュに気品があったことも、キングにはとても魅力的に映っていた。

こうしてアッシュの結婚が決まった。


次に続く(下からどうぞ)

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シンデレラ物語(1)