
GETした植物を庭に植える。
お楽しみは明日明るくなってからだ。

夜中は、逸る気持ちを抑えながら読書をして過ごした。

明るくなったので、裏庭の切り株からカエルを取り出す。
また高貴なカエルが獲れた。
実に幸先いい気がする。

庭の植物を収穫する。
何だか今日は願いが叶いそうな気がしてきた。

それじゃさっそく、高貴なカエルにキスをする。

…何か靄が消える前からふてぶてしい態度だなと思ったけど、
要は「君なんて眼中にないよ」って表明だったようだ。

しかもカエルに「ときめきを感じない」とか言われた。
この展開、アリなんだ…。

カエルにフラれて、ちょっと落ち込んでいるというバフがついた。
でも、実のところラナはまったく落ち込んではいない。
あまりにも好みとは違いすぎて、断るのすらめんどくさかったところだったので、
フラれて実はホッとしているところだ。

なぜならまだまだ高貴なカエルは持ってるからね。
それじゃ次のカエルにキスしよう。

…おや。これは…アリだな。

ラナは返事を求められる前に、元カエルの王子をじっくり眺めてみた。

正直ヒゲは微妙だし、冠じゃなくてティアラっぽいのは気になるし、
ちょっと痩せすぎなのは気になるけど、顔は優し気なイケメンだ。

元カエルの王子は、ラナが平民なのは妥協できると言っている。
ラナもイケメンであれば他は妥協できる。
(顔は変えられないけど、他は変えられるからね)
なので、これはアリな関係だ。
というワケでOKした。

2人は友人のような健全な恋人同士となった。

残念ながら運命の相手と最高の恋人となっても、この場で結婚はできない。
結婚式の予定は建てられるけれども。

元カエルの王子の名前は、プレーリー・トビー伯爵らしい。
偶然だろうけども相性も良かったようだ。
この後2人は短い交際期間の後、友人達を招いて小さな結婚式を開いた。
トビーが魔法でカエルに変えられていたことを知らされたプレーリー家は、
ラナを恩人として一族に快く受け入れたようだ。
その後改めて国を挙げて盛大な結婚式を挙げたらしい。
一族の貴婦人達に貴族の行儀作法を習ったラナは、
今ではトビー王子の横で貴婦人として上品に振舞えるようになっている。
いつの日かラナは生まれた子供達に、この不思議なお伽話を聞かせるのだろう。
童話の『カエルの王様』でなく、『カエルの王子様』の話を。
そしてカエルの王子様だった父親の口から語られる、もっと不思議な話も。
END
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