カエルの王子様チャレンジ(5)END

カエルの王子様

GETした植物を庭に植える。
お楽しみは明日明るくなってからだ。

夜中は、逸る気持ちを抑えながら読書をして過ごした。

明るくなったので、裏庭の切り株からカエルを取り出す。
また高貴なカエルが獲れた。
実に幸先いい気がする。

庭の植物を収穫する。
何だか今日は願いが叶いそうな気がしてきた。

それじゃさっそく、高貴なカエルにキスをする。

…何か靄が消える前からふてぶてしい態度だなと思ったけど、
要は「君なんて眼中にないよ」って表明だったようだ。

しかもカエルに「ときめきを感じない」とか言われた。
この展開、アリなんだ…。

カエルにフラれて、ちょっと落ち込んでいるというバフがついた。
でも、実のところラナはまったく落ち込んではいない。
あまりにも好みとは違いすぎて、断るのすらめんどくさかったところだったので、
フラれて実はホッとしているところだ。

なぜならまだまだ高貴なカエルは持ってるからね。
それじゃ次のカエルにキスしよう。

…おや。これは…アリだな。

ラナは返事を求められる前に、元カエルの王子をじっくり眺めてみた。

正直ヒゲは微妙だし、冠じゃなくてティアラっぽいのは気になるし、
ちょっと痩せすぎなのは気になるけど、顔は優し気なイケメンだ。

元カエルの王子は、ラナが平民なのは妥協できると言っている。
ラナもイケメンであれば他は妥協できる。
(顔は変えられないけど、他は変えられるからね)
なので、これはアリな関係だ。
というワケでOKした。

2人は友人のような健全な恋人同士となった。

残念ながら運命の相手と最高の恋人となっても、この場で結婚はできない。
結婚式の予定は建てられるけれども。

元カエルの王子の名前は、プレーリー・トビー伯爵らしい。
偶然だろうけども相性も良かったようだ。

この後2人は短い交際期間の後、友人達を招いて小さな結婚式を開いた。
トビーが魔法でカエルに変えられていたことを知らされたプレーリー家は、
ラナを恩人として一族に快く受け入れたようだ。
その後改めて国を挙げて盛大な結婚式を挙げたらしい。

一族の貴婦人達に貴族の行儀作法を習ったラナは、
今ではトビー王子の横で貴婦人として上品に振舞えるようになっている。
いつの日かラナは生まれた子供達に、この不思議なお伽話を聞かせるのだろう。
童話の『カエルの王様』でなく、『カエルの王子様』の話を。
そしてカエルの王子様だった父親の口から語られる、もっと不思議な話も。


END

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