ランナウェイチャレンジ(5)END
またコミュニティへ移動する。
ゴミのリサイクルで溜まった素材でエコパーツを作る。
ついでに溜まったゴミをリサイクルしておこう。
でもメインの目的はこちら。
やっぱりゴミ箱でのお宝探し。
今回の支払い、$5,509。
もうレスリーは、立派に社会人として一人暮らししているな。
庭の植物の手入れをする。
さらに高級なコンロを手に入れたので、入れ替えをする。
もう修理も掃除もお手の物だ。
数々のお宝を手に入れては売りを繰り返し、そしてレスリーは豪邸を買える金額を貯めた。
そのお金で手に入れたこの邸宅は、文字通り砂漠の中のオアシスだ。
こんな家に住むのが、未成年の娘一人だとは誰も思わないだろう。
『豪邸王』の願望も達成した。
新しい家の新しいPCで、レスリーは本の執筆をする。
タイトルは、『家出娘がその細腕で豪邸を手に入れるまで』。
新しい家では、新しいことをやろう。
今までに入手した花々を使って、おしゃれなアレンジメントを作る。
こんな家なら、そのアレンジメントも生かされるだろう。
朝が来て、また植物が実る。
庭仕事の後は、本の執筆。
もうすぐ成人だから、本の作者がレスリーだと両親に身バレしたって構わない。
どんどん今までのことを書き連ねよう。
ジムに行ってトレーニングする。
自宅の近くでジョギングもする。
もう未成年だと目立ぬように振舞う必要もないのだ。
あと数日で成人することだし。
注意すべきは、不慮の事故で両親が駆けつける、なんて事態だけだ。
この家は、トレーニングマシンも置いてある。
なので、いつでもトレーニングができるのがいい。
これで『ボディビルダー』の願望を達成した。
また執筆をする。
レスリーの執筆欲は一向に収まらない。
庭の植物が実ったら、いったん収穫に庭に出る。
そういえば、望遠鏡もあったことを思い出し、レスリーは空を覗いてみる。
他の街へ引っ越したりもいいけれど、どうせなら宇宙にも行きたい。
そこでレスリーはロケットを買って組み立てる。
ロケットの組み立ては重労働だ。
しばし休憩で、庭の手入れがてら休憩する。
そして、いよいよレスリーのバースデーが来た。
自分のためにケーキを焼く。
ろうそくを立てて吹き消す。
おめでとう、レスリー。
これでレスリーも一人前の成人だ。
若くしてすでに色んな実績は積んだ彼女だけど、これからもその好奇心のままに動くのだろう。
いつしかレスリーの生き様は、若くして生き方に迷う同胞達の心に届くに違いない。
何物にも縛られない生き方があること、自分の努力次第で何者にでもなれること。
後日談。
レスリーはこの後、自分と同じような家出したティーンをサポートする施設を作り、
自律して生きられるように、さまざまな手助けをしているようだ。
(家がなかったせいで、ジムや図書館に入り浸った経験から)
そこで経験値を積んだシムが、その施設で働きまた別のシムをサポートする。
さらにその後、施設で知り合った男性シムと結婚したレスリーは、
あちこちのワールドに、サポート施設を作る活動を共にしている。
その活動はいつか、レスリーの子供達にも引き継がれていく。
そして50年後。
あちこちのワールドに多くの施設ができ、ネットワークが築かれた。
そのネットワークの名前は『レスリーネットワーク』。
若くして独り立ちしたレスリーは、苦労が祟って早逝してしまったけれど、
功績が称えられネットワークの名になった。
これで一人のティーンシムの自立物語は終わり。
彼女の子孫達の自立物語は、この後もきっと続いて行く。
レスリーネットワークと共に。
END
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